劇団四季ミュージカル『アラジン』感想・レポ・レビューその2

感想・レビュー

アラジンといえば原作の「アラジンと魔法のランプ」ですが、原典以上に有名なのがディズニーアニメの「アラジン」でしょう。劇団四季「アラジン」はディズニー版「アラジン」を基にした作品です。
率直に舞台の感想を述べるならばまさに「極上のエンターティメント」でした。3周年を迎えたにも関わらず連日完売続きのロングランヒットとなっているのも頷けます。
今後知人に「劇団四季を初めて観に行くだけど何かおすすめある?」と聞かれた際には間違いなく「アラジン」を薦めるでしょう。それだけ普段ミュージカルに馴染みのない方にもお薦めできる作品です。



劇団四季ミュージカル『アラジン』

「アラジン」はミュージカル作品としてとてもバランスが良く、老若男女問わず楽しめる作品だと思います。ストーリーも大冒険や魔法、友情、そして甘いラブロマンスが巧みに織り込まれ、カップル友人や家族、誰と行っても楽しめることは間違いないでしょう。「アラジン」は劇団四季にしては珍しくコメディ色が強いのも特色です。
もちろん普段の観劇で声を出すことは憚られますが、「アラジン」では思わず声に出して笑ってしまいました。この日は休日だったのであちこちから子供達の笑い声も聞こえ、会場には心地よい一体感が広がっていました。

アラジンの相棒『ランプの魔神ジーニー』

この舞台を盛り上げてくれるのがアラジンの相棒となるランプの魔神、ジーニーです。
ディズニーアニメでジーニーの声を演じているのはかの有名な人気声優である山寺宏一さんです。その奇抜でコミカルな演技が日本においてジーニーのキャラクターを完成させたと言っても過言ではないでしょう。唯一無二と思える山寺さんのジーニーですが、劇団四季のジーニーも負けていません。アニメのイメージを損なうことなく、コミカルで愛嬌たっぷり、そして圧倒的な歌唱力で見事にジーニーを演じられています。ジーニーの最大の見せ場、「理想の相棒~フレンド・ライク・ミー~」はまさにこの舞台の目玉とも言えるでしょう。このナンバー、かなり長い曲なのですがジーニーはずっと歌いっぱなし、踊りっぱなしです。是非「ビビデ・バビデ・ブー!」の掛け声と手拍子で一緒に盛り上げることをお薦めします。

アニメとの違い

さらにアニメとは違い劇団四季版「アラジン」ではバブカック、オマール、カシームという、主人公アラジンの3人の友人が登場します。この4人の息の合った掛け合い、ダンス、そして熱い友情もこの作品の見所の一つだと思います。この3人により、ストーリーが恋愛に偏重しすぎず、より主人公アラジンの人物像を掘り下げています。

豪華絢爛な衣装と舞台美術

そしてアラジンの大きな見所は豪華絢爛な衣装と舞台美術でしょう。ステージ上で中東の市場、砂漠、洞窟、城の中の場面が見事に展開されていきます。特にアラジンとジャスミンが空飛ぶ絨毯に乗って城を抜け出すシーン。見る前は「流石にこれを舞台でやるのは難しいだろう」と思っていましたが、見事に海の波の上を飛ぶ表現がされていました。王宮のシーン、そして洞窟の中と舞台美術が存分に楽しめるのも「アラジン」の魅力だと思います。特に洞窟の中は一つ一つの財宝が本当に細かく作られていて、このシーンのためだけにこれだけの小道具が贅沢に使われていることにも驚きました。またもう一つ驚いたのが「プリンスアリー」のナンバーです。このナンバーのパレードでは多くの豪華な衣装に身を包んだアリー王子の従者たちが次々と登場します。一つ一つの中東風の衣装も細かな装飾が施されていて、かなり見応えがありました。

アラジンの相棒『ランプの魔神ジーニー』感想まとめ

「アラジン」は全てがキラキラと輝いていて、笑って前向きになれる、とても元気をもらえるミュージカルでした。誰でも一度見れば必ず魔法に満ちた国、アグラバーに魅了されると思います。


公演データ

場所:電通四季劇場[海]
出演者
ジーニー:韓 盛治
アラジン:小林 唯
ジャスミン:三井 莉穂
ジャファー:牧野 公昭
イアーゴ:吉賀 陶馬ワイス
カシーム:西尾 健治
オマール:町田 兼一
バブカック:白瀬 英典
王(サルタン):吉谷 昭雄

【男性アンサンブル】
渡邉 寿宏
田井 啓
熊川 剣一
堤箸 一平
沖田 亘
蔦木 竜堂
水原 俊
南 圭祐
ハンドコ アクアリオ
林 晃平
渡久山 慶
廣野 圭亮

【女性アンサンブル】
小幡 朱里
白川 萌花
濱田 恵里子
村上 今日子
駅田 郁美
石戸 瑶子
田代 美里

ペンネーム:クサカベ
好きな舞台のジャンル:ミュージカル
ひとこと:週末観劇が心のオアシス。劇団四季が大好きです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました