舞台『DIVE!! The STAGE!!』感想・レポ・レビュー

感想・レビュー

水泳の飛込み競技を題材とした青春小説の舞台化です。
一言でいうと「THE青春」なお話でした。
原作をうまくまとめつつ、飛び込みの迫力をうまく伝えられるいい舞台だったと思います。長さもちょうどよかったです。原作をきれいにまとめて時間内におさめていました。テンポが速いですけど無駄な場面替えも少なく、うまくまとまっています。

しかし残念なことに東京公演では席に空白が目立ちました。とりあえず追いチケットをし、時間があったので大阪公演にも行ってきました。大阪は公演数も少なく、最後は席もかなり埋まってよかったです。
内容はいい舞台なのにチケットが完売しなかったのがもったいない。その点については最後にまとめて書きます。



衣装が水着一枚!!!

とりあえず、水着一枚って見る側も抵抗ありますよね。慣れるかなと思いましたけど慣れませんでした。肌色が多い舞台は苦手な人も多いと聞きますが、なんとなく落ち着かない気持ちになるせいでしょうか。
どこを見ていいのか分からず、初回は目が泳いでしまいました。個人的には肉体美より着こんでいる姿のほうが好みです。

飛び込みシーン

舞台の前説はライバルダイバーたちによる飛び込みの説明があります。パフォーマーの方たちが飛び込みを実践してくれるので分かりやすいです。すんなり物語の中に入れる親切仕様はありがたいです。

さてその飛び込みですが、どう表現するのかと思っていたら本当に台がありました。そこでキャストが飛び込みの序盤を、その後のモーションをパフォーマーがスタントマンのように補います。この迫力が素晴らしい。まさかこの時代にCGも映像も使わずに飛び込みを表現するとは。
結構な高さのあるところから飛び込むキャストたちを見ていたら手に汗を握りました。大きな怪我無く終わってよかったです。


舞台『DIVE!! The STAGE!!』各キャスト陣

知季役の納谷くんはとにかく動きが美しいです。飛び込むときの姿勢の美しさ。
演技もよかった。主人公らしい派手さはないのですが、青春真っただ中の中学生感がたまらないです。もどかしさも、徐々に成長していく姿も、ちゃんと伝わってきました。等身大の中学生がそこにいました。

飛沫役の財木くん。ビジュアルを見た時にこんな顔をしてた?とびっくり。体もかなりがっしりしていて驚きました。飛沫は青森からやってきたのですが、そういう地方の子っぽさも感じました。あの田舎からきましたって雰囲気はどこから出てくるのか不思議です。
濡れると色気が出るのですがそんなに濡らさなくてもいいのではと思った場面も。濡れてしまうと表情が分かりづらくなるんですよね。表情の演技が見えなくなってしまうのは残念です。

陵役の杉江くんも印象に残りました。杉江くんってすごく少年っぽい体格なんですよね。その彼がまっすぐな感情表現をしていて、その青くささがたまらなかったです。天才のそばにいるからこそ抱えてしまった嫉妬の気持ちをうまく昇華できてよかった。
レイジ役の高橋くんは細すぎて心配でした。あの腰はなんですかね。目が離せなかったです。

他キャストもいい演技をされていて、特にライバルダイバー役の人たちは前説から頑張ってくれたしそれぞれのキャラクターの個性も出ていました。
ただ演技中に後ろで物音をさせたり、なにかしら小ネタを入れたりするのはいらなかったかなと思います。

舞台『DIVE!! The STAGE!!』感想まとめ

残念だったのは最初の空席が多かったことをはじめとした、公式側の稚拙さです。公式HPで役名と写真が違うところからはじまり、とにかく宣伝がヘタすぎる!キャストからすればもっと埋まっていい舞台でした。
グッズも売れなくてキャストが宣伝してましたけど、すでに季節外れになっていたビーチサンダルのセンスのなさに驚きです。どうしてキャストの写真を使うデザインにしたのか疑問しかありません。推しを踏みたいと思う人なんてごく少数です。そんな踏み絵デザインにするならロゴだけのほうがよかったのではないでしょうか。
グッズ展開や写真の選択も観客のニーズを理解していないと思いました。

舞台の内容は面白く、よくまとまっています。キャストの頑張りも演出もすごくよかったです。だからこそ、販売についての情報の少なさを始めとした公式の中途半端さが目立ってしまう。
そういったちぐはぐさがもったいないと思う舞台でした。


公演データ

【公演期間】
東京2018年9月20日(木)~30日(日)
大阪2018年10月6日(土)~7日(日)

【劇場】
東京シアター1010
大阪森ノ宮ピロティホール

【キャスト】
坂井知季役納谷健
富士谷要一役牧島輝
沖津飛沫役財木琢磨
大広陵役杉江大志
丸山レイジ役高橋健介
麻木夏陽子役名塚佳織
富士谷敬介役唐橋充
山田篤彦役安達勇人
平山二郎役宮城紘大
松野清孝役瀬戸祐介
辻利彦役西野太盛
坂井弘也役廣野凌大
野村未羽役大島涼花
西川恭子役藤岡沙也香
前原一朗役光宣

ペンネーム:柑橘
好きな舞台のジャンル:ミュージカル・2.5次元から小劇団・古典芸能まで
ひとこと:舞台大好きです。最近は2.5次元によく足を運びます。みんなを応援する気持ちで観劇しています。

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