ミュージカル『刀剣乱舞』加州清光単騎出陣2018感想・レポ・レビュー

感想・レビュー

2.5次元舞台をご存じですか。マンガやアニメ、ゲーム等の2次元の原作を3次元で表現する舞台のことです。
その中でも国内外で大人気なのが、名だたる刀剣を擬人化したゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』を原作としたストレートプレイとミュージカルという二つの舞台。それぞれ「刀ステ」と「刀ミュ」と呼ばれています。どちらもチケットをとるのが大変な大人気舞台です。
原作である『刀剣乱舞-ONLINE-』において、プレイヤーは「審神者(さにわ)」と呼ばれます。審神者は刀剣より生み出された付喪神である「刀剣男士」(とうけんだんし)の主となり、歴史の改変を目論む「歴史修正主義者」や、第3勢力の「検非違使」と各時代で戦います。その拠点となるのが「本丸」です。本丸は審神者ごとにあるため、ストレートプレイとミュージカルは別の本丸であるという認識が必要です。



刀ミュ 加州清光単騎

刀ミュはミュージカルですが、ストーリー重視の一部、ライブ形式の二部に分かれています。その二部要素が詰まったライブ形式の公演が、加州清光単騎です。単騎出陣、つまり加州清光だけの公演です。推しがやってくれたら嬉しい単独公演。ランダムグッズもすべて推し、という夢のような舞台です。

今回は東京公演を観劇しました。
まずいきなり衝撃だったのが、はじまりです。なんかこれ知ってるぞ? というざわめきの中、加州清光役の佐藤くんがアンサンブルのダンサーさんに囲まれて座っているのが目に入ります。その手の合図で幕が上がる……これ、昨年行われた加州清光単騎2017と同じ演出だったのです。
このはじまりは予想していなかったので驚きました。そしてそこからも記憶にある演出、曲が続きます。時々混じる新曲ももちろんありますが、構成はほぼ同じ。
衣装は新しい、でもベースの流れは一緒という戸惑いの中で、ひとつの可能性に行きつきます。

これはもしかして、昨年の加州清光単騎の再演ではないか。
刀ミュにおける再演とは、全く同じものを再度上演することではありません。大筋が一緒であれば演出や曲、衣装が違っても再演と分類されているようです。
今公演は去年の再演、そう考えると納得することが多すぎました。

前半で印象的な曲といえば『美しい悲劇』です。個人的には刀ミュの中でもかなりの難度を誇る歌だと思っています。イントロの叩きつけるようなピアノが始まり、歌が始まる瞬間にとても緊張してしまうのは、出だしでずれるともうどうしようもなくなるからでしょうか。
初めて聞いた時は虎徹二人だったため、これはミュージカルとして大丈夫なのかと心配したのもいい思い出です。いろんな組み合わせで歌われてきた曲なので、今年のらぶフェスでも期待しています。蜻蛉切と村正ふたりにいつか歌ってほしいと思ってアンケートに書いてます。


さてこの『美しい悲劇』、加州清光単騎では前年と同じく謎演出が繰り広げられます。
仮面ではじまり、真っ赤なロープと黒いレースの目隠し。これだけだとなんの舞台だか分からないですね。
この演出の意味することはなにか、一年ぶりに考えましたがやっぱり分かりませんでした。とりあえず拘束される姿を見せてくれることには感謝します。

衣装は色々と変わりましたが、今回は真っ赤なファーのコートに驚かされました。かわいいからかっこいいへと変化していく流れを感じました。まさかの『Jackal』でそのかっこいい路線が強調されたこように思います。
『三百年の子守唄』ではほぼ千子村正役の太田基裕こともっくんのソロでした。これを一人で歌いながら踊る佐藤くんに脱帽です。

これだけ動いたらとうぜんですが疲れるわけです。ここで今回、佐藤君は舞台上で水を飲みました。これがひどく新鮮でツボでした。
ファーを脱いだら客降り、そして和太鼓からのソロ『獣』です。獣もソロで歌うとまたイメージが変わりますね。初披露時は大倶利伽羅役の財木くんの迫力に圧倒されたのですが、佐藤くんだとしなやかな強さを感じました。言葉が正しいのか分かりませんが、女王様のような風格です。
ここで登場したグラフィックポイ、使い方が進歩していってるので今後に期待です。

通常衣装に戻ってから新撰組の刀としての加州清光が前面に。アンコールでの予想外の衣装といい、最後まで気を抜けない舞台でした。90分は一瞬でした。
今回も最後まで加州清光を貫いてくれる佐藤くんには感動しました。とにかくずっと佐藤くんは加州清光でいてくれる、この抜群の安心感の安定感を再確認できる舞台でした。
今公演の不満は物販のリングライトの数が少なかったことくらいです。ライブイベントで光り物は会場で買えないとテンション下がります。

次は髭切・膝丸の源氏兄弟双騎が発表されています。この兄弟ははたしてどんな姿を見せてくれるのか、今から楽しみしかありません。
はたして源氏兄弟の『美しい悲劇』は聞けるのでしょうか。目隠しはされるのか? ひもは? と想像が膨らみます。まずはチケットがとれることを祈りたいと思います。


公演データ

【公演期間】
東京  2018年9月12日(水)~2018年9月17日(月)
宮城  2018年9月20日(木)~2018年9月21日(金)
大阪  2018年10月6日(土)~2018年10月8日(月)
札幌  2018年10月13日(土)
【劇場】
東京 TBS赤坂ACTシアター
宮城 SENDAI GIGS
大阪 豊中市立文化芸術センター
北海道 道新ホール

【キャスト】
加州清光役 佐藤流司

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