ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学vs氷帝 感想・レポ・レビュー

感想・レビュー

 マンガやアニメ、ゲーム等の2次元の原作を3次元で表現する舞台を2.5次元舞台と呼びます。その呼び名がまだない頃から始まり、今名も人気なのが『ミュージカル「テニスの王子様」』、略して「テニミュ」です。
 このテニミュから巣立っていた若手俳優は数多く、今ではテニミュ出身者がいない2.5次元舞台を探すほうが難しいです。舞台に限らず、テレビや映画で活躍してるメンバーもいます。



 テニミュは原作のストーリーを順番に公演しているので、本公演は都大会→関東大会→全国大会と話が進みます。基本的にその流れが1シーズンとなります(本公演以外にも、公演の楽曲を利用したコンサートや運動会あり)。そのシーズンが終われば新シーズン、また都大会から始まるのです。
 メインの青学キャストは1年前後で卒業、代替わりしていき、それぞれ×代目と呼ばれます。
 今回は3rdシーズン、10代目青学のデビュー公演でした。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンを観劇して

青学について

 今回の全国氷帝公演、青学は主人公である越前リョーマ役の阿久津くん以外は新キャストです。阿久津くんは9代目青学からの続投で、その場合は9・10代目越前リョーマと呼ばれます。9代目に選ばれた時は初の2000年代生まれに驚きましたが、すっかり主人公の風格です。
 阿久津くんのリョーマは、いい意味で生意気なルーキーに見えます。
 初10代目に会えたのは大阪公演でした。東京公演をこなした後とはいえ、阿久津くん以外のキャストはまだ自信なさげところが目につきました。ダンスも技術の差が目立ち、全体としてばらばら。
 しかし岐阜で観劇した時は十代目全員、声も張っていてダンスもまとまっているように見えました。一か月ではっきりと分かるほど変化する、それがテニミュの醍醐味です。
 最初は頼りなかった手塚部長役の青木くんも、最後は背中で語れていました。青学の要は手塚部長だと勝手に考えているので、これからもっと頼れる存在になってもらいたいです。

 テニミュを観にきている人たちは、そのストーリーを知っている人がほとんどです。誰がどう勝ち、どう負けるのか、分かっています。
 それでも今日は勝てるのでは? と思わせてくれるのが、役者の熱さ。それが10代目にもちゃんとあったと思います。
 ライビュで観劇した千秋楽ではさらに進化し、10代目として完成していました。次公演が楽しみです。


氷帝について

 テニスの王子様を知らない方でも、なんとなく名前を聞いたことがあるキャラクター。それが跡部景吾ではないでしょうか。バレンタインシーズンにその名前を耳にしたことがある方もいらっしゃるのでは?
 彼は主人公のいる青学ではなく、ライバル校の氷帝の部長です。その跡部を演じる三浦くん、 一年ちょっとぶりですが確実に背が伸びていました。そういえばまだ十代、成長するのだなとしみじみ。
 初めて三浦くんを見た時、あまりにかわいくてびっくりしたことを思い出します。その幼い外見にすごい、中学生みたい! と驚きました。テニミュのキャラクターはほぼ中学生なのですが、原作からしてそう見えないので年相応な跡部が新鮮だったのです。
 テニミュは役者の特技を前面に出してきます。そのため、特技がバレエの三浦くんの跡部はバレエ要素が強めです。これは苦手な方も多いと思うのですが、今回は少し馴染んだように見えました。ジャンプが高くて美しいのは魅力です。
 個人的には樺地役の八巻くんの歌声が好きです。時々つぼに入ってにやにやしてしまうのですが、安定していて歌唱面を支えてくれていました。独特な存在感がくせになります。
 今回は新曲もあり、チームとしてのまとまりも一段と成長していました。強そうです。

 比嘉は冒頭からインパクトがあります。本当にそうやって出てくるのかと感心してしまいました。
 テニミュでは、原作で好きな学校やキャラクターが必ずしも一番好きになるとは限りません。キャスト、その代などで好みが変化します。
 これまで比嘉に思い入れはなかったのですが、今回の比嘉はとても好みです。それぞれ個性的だけどちゃんとまとまっている。木手部長の武藤くんと、甲斐役の吉澤くんがしっかり支えているからこその自由さでした。すごくいいチームだと思います。
 吉澤くん、立ち姿やお辞儀の仕方がよくていいです。
 平古場役の岩城くんは近くで見たらとても顔が整っていて見とれてしまいました。顔がいい。素晴らしいことです。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン感想まとめ

 見終わったときに、どうしてもっとチケットを取っておかなかったのだろう。そう思わせてくれました。
 新しい曲や演出で飽きさせることなく進化していくテニミュ。伸びしろしかない青学10代目のこれからが楽しみです。誰も怪我も炎上もせずに卒業するその日まで、見守りたいと思います。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンダイジェスト映像



公演データ

【公演期間】

東京 2018年7月12日(木)~22日(日)
大阪 2018年8月1日(水)~12日(日)
福岡 2018年8月18日(土)~19日(日)
岐阜 2018年9月1日(土)~2日(日)
宮城 2018年9月8日(土)~9日(日)
東京凱旋 2018年9月20日(木)~24日(月)

【劇場】

東京 TOKYO DOME CITY HALL
大阪 大阪メルパルクホール
福岡 アルモニーサンク北九州ソレイユホール
岐阜 バロー文化ホール 大ホール
宮城 多賀城市民会館 大ホール
東京凱旋 TOKYO DOME CITY HALL

【キャスト】

青学
 越前リョーマ役 阿久津仁愛
 手塚国光役 青木 瞭
 大石秀一郎役 江副貴紀
 不二周助役 皆木一舞
 菊丸英二役 田口 司
 乾貞治役 竹ノ内大輔
 河村隆役 岩田知樹
 桃城武役 大久保 樹
 海堂薫役 中島拓人
 堀尾聡史役 琉翔
 加藤勝郎役 中三川歳輝
 水野カツオ役 奥田夢叶

氷帝
 跡部景吾役 三浦宏規
 忍足侑士役 井阪郁巳
 宍戸亮役 小早川俊輔
 向日岳人役 北乃颯希
 芥川慈郎役 田村升吾
 滝萩之介役 山﨑晶吾
 樺地崇弘役 八巻貴紀
 鳳長太郎役 渡辺アオト
 日吉若役 内海啓貴

比嘉
 木手永四郎役 武藤賢人
 甲斐裕次郎役 吉澤 翼
 平古場凛役 岩城直弥
 知念寛役 雷太
 田仁志慧役 高田誠
 不知火知弥役 園村将司
 新垣浩一役 松井遥己

ペンネーム:柑橘
好きな舞台のジャンル:ミュージカル・2.5次元から小劇団・古典芸能まで
ひとこと:舞台大好きです。最近は2.5次元によく足を運びます。みんなを応援する気持ちで観劇しています。

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