宝塚歌劇団ミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』感想・レポ・レビュー

感想・レビュー

星組の紅ゆずるさん、綺咲愛里のスカピンを観てきました。
スカーレット・ピンパーネルというと、宝塚では安蘭けいさんのパーシーが有名ですが、紅さんのパーシーも味があってなかなか良かったです。
グラバーでしたっけ、敵側の人間に扮するシーンもキャラクターが練ってあってなかなか良かったです。



『スカーレット・ピンパーネル』あらすじ

舞台はフランス革命の頃の時代のフランスとイギリス。
貴族側の目線で描かれたストーリーのミュージカルです。

民衆の怒りを買った多くのフランス貴族たちがギロチンにかけられる中、罪のない貴族を救うためイギリスの貴族パーシーは「スカーレット・ピンパーネル」という正体不明のヒーローを名乗り、秘密裏にフランス貴族たちをイギリスに亡命させる手助けをしていました。
フランス革命軍のショーヴランはスカーレット・ピンパーネルの正体を探り、いつか尻尾を掴んでやろうと躍起になっています。

パーシーはフランスの女優マルグリットと結婚する事になりますが、マルグリットとショーヴランはその昔フランス革命時代に付き合っていた過去があり、ショーヴランに弱みを握られたマルグリットはスカーレット・ピンパーネルの正体探しの手助けをしてしまいます。マルグリット本人は夫パーシーがスカーレット・ピンパーネルである事には気付かず、パーシーの方がマルグリットの様子がおかしい事に気付き、夫婦の関係はぎくしゃくしてしまいます。

マルグリットはパーシーの疑惑を解く事ができるのか、ショーヴランとパーシーの攻防はどうなるのか、アドベンチャーあり、ロマンスあり、盛沢山なストーリーです。


ショーヴランの歌の上手さが圧巻でした

敵役ショーヴランを演じたのは礼真琴さん。
このショーヴランという役どころは、ナンバーツーに位置する男役の方が務める事が多いのですが、礼さんのショーヴラン、最高でした。
歌声がバツグンに良くて、太くてハリがあってよく通る透き通った声で、色気もあり、感情も豊かで、ショーヴランが歌うたびに「ああ、やっぱり段違いで上手いわ」と思いました。

憎まれ役ではありますが、とても人間らしいキャラクターが魅力のショーヴラン。
昔の女マルグリットに手痛く振られ、自分の信じたフランス革命が成功したのに全く平和など訪れない虚しさに襲われ、そのやるせなさが全てスカーレット・ピンパーネルに向いてしまい、という残念な人生ですが、こういう事って誰にでもある事なので共感する部分も多々ありました。

俺様は悪役だぜ!わっはっは!
というキャラクター作りではなく、切なさや苦しさ、やるせなさやもがき苦しんでいる心の内がヒシヒシと伝わってきて、心が揺さぶられる演技と歌でした。

全体的にクオリティの高い舞台

ショーヴランが群を抜いていましたが、主役の2人も勿論素晴らしかったですし、他の役の皆さんも全体としてとてもクオリティが高くバランスのとれた舞台に仕上がっていました。

アンサンブルもすごく良かったです。
ハーモニーがしっかり届いてきて、厚みと迫力のある合唱でした。
その中で、きちんと主要キャストの歌声が飛んでくるようになっていて、これはキャスト陣の実力ももちろんあるとは思うのですが、音響さんの手腕も良かったのかな。
気になるところが無く、納得の出来でした。

宝塚オリジナルのミュージカルではないので、元々は男女入り混じったミュージカルなのですが、パーシーと仲間たちが歌う「炎の中へ」は宝塚の男役の皆さんが歌うと、本家の男声アンサンブルよりもカッコイイんですよね。
男よりも男らしい宝塚の男役の方々、動きがキレッキレで本当に惚れ惚れします。
今回の「炎の中へ」も、低音がバッチリ響いて、ダンスもピチッと揃っていて、素晴らしかったです。

カーテンコールのダンスもステキでした!


公演データ

〔上演劇場〕
東京宝塚劇場

〔上演期間〕
2017年5月5日~6月11日

〔キャスト〕
パーシー…紅ゆずる
マルグリット…綺咲愛里
ショーヴラン…礼真琴

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